« 那智竣工 | トップページ | 三代目「金剛」 »

2013年11月25日 (月)

「兵器と戦術の世界史」


もともとは自衛隊の部内誌に連載していた記事をまとめたということらしいが、元本はけっこう古い。

この手の戦史ものを読むたびに思うことだけど、やっぱり戦闘の勝敗を決めるのは火力、特に砲兵火力の強弱だなあ。
日本の陸軍といえば火力軽視、白兵偏重で有名だけれども、その日本の参謀本部が編纂した「日露戦争」の戦史をかつて読んだことがあるが、それを読んだときにも同じような感想をもった。


もともと日本陸軍が白兵偏重になったのは、国が貧乏で火力を重視したくても現実に無理だったから、次善の方法としてやむなく白兵を採用したのだが、いつのまにか目的と前提がすり替わって「火力よりも白兵のほうが強い」という神話が誕生した。

日本人の(という言い方は本来嫌いなのだが)時代を超えた悪癖と言えるだろうが、こうであってほしいという願望にあわせて状況を評価してしまい、結果として思った通りにならずに痛い目を見るということを繰り返す。「白兵でも火力を圧倒できる」としたのは、そうでも言わないと兵士を白兵戦に駆り立てることができないための方便であったはずだが、言い続けているうちに信じてしまったんだろうなあ。現在の日本人もあまり昔の人間のことを笑えない。

|

« 那智竣工 | トップページ | 三代目「金剛」 »

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)


コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。



トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/196234/58639125

この記事へのトラックバック一覧です: 「兵器と戦術の世界史」:

« 那智竣工 | トップページ | 三代目「金剛」 »