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2013年12月30日 (月)

冬の秋月

最近の日本の護衛艦の中では、三十一はわりと「あきづき」級が好きなのである。
その前の「むらさめ」「たかなみ」級がいずれも日本の保守的なところが悪い形で出てしまったようでちょっと気にいらなかったのだが、「あきづき」級は新開発の FCS-3 装備を前提として計画されたこともあってかステルスを意識した近未来的なデザインになっている。

やっと最先端に10年遅れというところかな。

その「あきづき」の模型がアオシマからこの年末に出ると聞いて楽しみにしていたのだが、その前に「秋月」を作ってみた。

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この模型が完成に近づいたとき、艦橋左舷側の最上甲板に穴がひとつ残っているのが見つかった。組み立て図をよく見てみると、吸気口のような部品を接着するよう指示されているが、部品番号がないので見落としてたよ。最終段階になって初めて気づいたので、部品に色も塗っておらず余計な手間が必要になった。

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2013年12月21日 (土)

空母なのか護衛艦なのか

日本海軍が大戦中に改造した「航空戦艦」伊勢級は、結局 航空機を搭載して出撃することはなく改造に費やした資材と工数はなんら戦局に寄与することはなかった。しかしその特異な形態は戦後のモデラーの創作意欲を刺激してハセガワ模型では「伊勢」「日向」それぞれに戦艦と航空戦艦の両方のモデルを市場に出している。日本全体でみたときにこの経済効果は投資をどれくらい回収できただろうか。1パーセントもないと思うけど。

空母とも戦艦ともつかない(戦艦の要素が大きいが)伊勢級の艦名を与えられたのが「空母なのか護衛艦なのか」という議論を呼んでいる「ひゅうが級」だ。現時点で最大の排水量を誇る護衛艦は700分の1でも存在感がある。

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本当は一週間くらい前に模型としては完成していたんだが、仕上げにデカールを貼ってから写真を載せようと思っていた。しかし「やらなきゃやらなきゃ」と思いながらも面倒で後回しにしているうちに「もういいか」と思ってしまった。なのでこの状態でもう完成としてしまう。そのうち気が向いたらデカールを貼るかもしれないけど多分やらないだろう。

工数の大半はおそらくアイランド(艦橋)部分に費やしており、アイランドだけで「松級」駆逐艦とさほど変わらない大きさだったことがわかる。こういう比較ができるのは模型ならではだ。
しかし工作で一番苦労したのは船体に甲板を接着するところ。組み立て図を見ても現物を見ても、船体部に飛行甲板を「はめこむ」のか、それとも「乗せる」のか判然としなかった。おそらく「はめこむ」だろうと思ったのだがうまくはまらない。三十一の工作精度のせいでもあるのだが、「はめこむ」にしろ「乗せる」にしろきっちり合わないのだ。しっかり仮組みしてから接着したほうがよかったのかもしれないが、格納庫などの内部構造物を作り込んでいく仕組みになっていて、それが形を決めるガイドにもなっているのでなかなか難しい。なりが大きいからあまり目立たないけどね。
もうひとつ困ったのは、アイランドのウィング部とかマスト周りとか飛行甲板脇のキャットウォークなどに細々とした部品を接着するようになっているが、ガイドがなくて位置決めが目分量になってしまうことだ。組み立て図を見てチャフランチャーを接着する角度を決めたのだが、あとで平面図を見ると微妙に違っていた。
それと、煙突周りの黒く塗る部分のガイドが不明瞭でわかりづらい。結局「世界の艦船」の写真を見て塗りました。

細かい部品が非常に多く、上等なピンセットがほしいと思うようになりました。パーツを切断するときに失くしてしまうことはほとんどなくなったけど、接着剤をつけるためあるいは接着するためにピンセットでつかんでいるときに飛ばしてしまうことは今でもたまにあり、そうなると探すのが一苦労なのですよ。

何はともあれ、できあがってしまえばそれなりに達成感。「いずも」はこれよりさらに一回り大きいのか。
では恒例になりつつある大きさ比較。上から「ひゅうが」「こんごう」「はるさめ」。

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なお、三十一のサイトで模型画像を各クラスのページに載せました。画像データがないのが弱みだとずっと思っていたところだったのでね。

妙高級一等巡洋艦
松級一等駆逐艦
むらさめ級護衛艦
こんごう級護衛艦

「ひゅうが級」も近いうちに載せる予定。

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2013年12月18日 (水)

2013年12月に咲いた桜と中期防

年末の人事異動は小幅も小幅。将に限って言えば1名勇退、1名昇進。来年3月頃の年度末にまとめて、ということになるんだろうか。

12月18日付
塩崎敏譽 (防大24期) 第7師団長>退職
太田牧哉 (防大26期) 北部方面総監部幕僚長 (陸将補) >第7師団長

以上。

現統幕長の岩崎空将は年明けに就任2年を迎える(2012年1月31日任)。
そろそろ後任が取りざたされる時期だが、今年度末くらいの交代だとするとほぼ唯一の候補は河野克俊海幕長(防大21期)だろう。

さて、今日(というか日付が変わって昨日)新しい中期防が閣議了承された。
大きく報道されていたのが水陸両用車の採用と新装備を運用する水陸機動団の創設。とは言え、AAV7の採用はもう内定していて正式決定を待つばかりだったので(なにしろ、海自輸送艦おおすみ級にAAV7を搭載するための改修はすでに予算措置済みだ)、特に目新しいニュースではなかった。

そのほかにはイージス艦を2隻追加して8隻にすると報じられている。とは言え、現在配備されているミサイル護衛艦8隻のうち非イージス艦である"はたかぜ"級2隻はあと10年くらいで更新時期を迎える。それをイージス艦で代替するというのはごく自然な成り行きであろう。

それからMV-22オスプレイやRQ-4グローバルホークの採用も報じられた。オスプレイの日本への売り込みがあるのは周知の事実だし、無人機の採用にいたっては「ようやく」の思いが強い。候補機種として RQ-4 が挙げられていると聞いて、いかにも日本的な高機能機種好みの選択に「やっぱり」と思う一方で「芸がないなあ」とも思った。

要するに今回報道されている事項はすべて予測の範囲内でしかない。
むしろ重要なのは、民主党政権時代に決まった潜水艦戦力の22隻化(現在16隻)。イージス艦増強のように目立つ変更ではないが、実際には海自戦力のもっとも本質的な強化と言えるだろう。
新中期防では、潜水艦隻数の増加にあわせて現在の5個隊を6個隊に増やすとしているが、これについて三十一はひとこと言いたい。
水上艦と違って潜水艦は単独行動が原則であり、行動命令は潜水艦隊司令部から各潜水艦に直接出る。潜水艦隊司令部と各潜水艦の間には潜水隊群司令部、潜水隊司令部と結節点がふたつ介在するが、実際の命令はこれらの司令部を素通りする。ではこれらの存在意義は何だろう。
かつて大戦中の日本海軍は、現在の潜水隊群に該当する潜水戦隊司令部の下に置かれていた潜水隊を「無用有害なもの」と判定して戦争末期には潜水隊を基本的に廃止し、潜水戦隊司令部に10隻ほどの潜水艦を直接配置して指揮することにした(当時は作戦方面ごとに潜水戦隊を配属していたので、現在の指揮系統とは少し異なる)。
現在の海上自衛隊では、潜水艦隊司令部の下に2個潜水隊群(呉・横須賀)を置き、それぞれ2~3個潜水隊がそのさらに下に配属され、各潜水隊には2~3隻の潜水艦が配属されている、という構造になっている。整備補給管理の観点から、潜水隊群司令部にはそれなりの存在意義があるだろう。しかし潜水隊は必要か?
呉と横須賀にそれぞれ潜水隊群司令部を置き、その下に10~12隻の潜水艦を直接配属すればいいのではないだろうか。問題があるとすると、5~6個潜水隊司令のポストがなくなるということかな。

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2013年12月10日 (火)

第三次海軍軍備充実計画

二ヶ月くらい前からぼつぼつ艦船模型の制作を再開し始めた。
気がついたら制作を待っているキットが20を超えていた。どうしよう。

元々三十一が艦船模型を制作し始めたのは小学校の真ん中くらいで、高学年に入ると毎月の小遣いを全部ウォーターラインにつぎ込んで作りまくった。もちろん塗装なしの素組みだけど、当時体得したコツは今も役に立っているようだ。
ウォーターラインガイドブックというのがあって(今でもあるようだけど)、製品リストのうち作成済みの分には印をつけていったものだ。そのころのラインナップは主要艦艇を網羅してはいたものの、現在の目から見ると「なんでこれが出てないんだろう」と思うようなものが未発売だったりしていた。今から考えると信じられないかもしれないけど、そのころ「大淀」も「夕張」も出てなかったのだ。70年代後半のことだ。
とは言え、小学生の小遣いで買える数は限られる。とりあえず同一クラスで複数のタイトルが出ている場合は、クラス単位で網羅していくことを優先した。たとえば「妙高」を作ったことがあるとしたら、「那智」「羽黒」「足柄」は後回しにして、まだ同型艦をひとつも作ったことがない別のタイトルを買うことにしていた。おかげで当時出ていた大抵のクラスは網羅した。いまのように情報が豊富ではなかったが数を作っているうちに模型の善し悪しもわかってくるもので、4社のうちタミヤの出来がよくアオシマやフジミのキットに問題が多いことが小学生の目でも明らかになった。とは言え、上述のように三十一はもっぱらクラス単位でコレクションしており、しかも同じクラスは同じ会社(例えば妙高型重巡はハセガワ)で出しているので、キットそのものに不満があっても他に選択肢がない。その不満は三十一の中でずっとわだかまっていた。

中学に入ると部活やら他の趣味やらで忙しくなって模型制作からは遠のいた。大学に入って艦船趣味は復活したが、模型にはあまり手を伸ばさなくなった。それが社会人になってしばらくして最寄り駅の商店街の片隅に模型店を発見した。いまどき珍しい模型専門店で艦船模型も比較的充実していた。半端な模型店では艦船模型は冷遇されていることが多いのだ。歩いて行ける気楽さでわりと足繁く通うようになり、またぼつぼつと模型制作を再開して道具も集め始めたのだが、その店が1年ほどで閉店してしまった。

さてそして三度目の波である。
二度目のときには艦船ばかりではなくAFVなども少し作っていたが、そのころに買った模型がいくつか未制作のまま部屋の隅に転がっていた。それが目に入るたびにいつか作ろう作ろうと思ったまま年月が経ってきたが、ずっと気になっていた「那智」のほかにタミヤの「桜」が発掘されたときに「これは軍艦色のスプレーとあと何色かあれば作れるな」と思ったのだ。このキットを完成させるのに最低限必要なのはニッパーとナイフ、接着剤にピンセット。塗装関係では軍艦色のスプレー、ビンの塗料としては軍艦色と黒と木甲板色(艦載艇)、あと筆と薄め液と塗料皿。これくらいあれば(完成度は別として)完成させることはできるだろう。その時点で全部そろっていたわけではないけれど、二・三買い足せば済むくらいにはかつての遺産が残っていた。この「二・三買い足せば」がまずかったのだ。模型店に足りない道具を買いにいくと、そこには当然模型そのものも売っているわけで、最近の艦船模型はかつての冬の時代とは桁違いの充実ぶりである。特にかつて小学生の目から見ても駄作でしかなかったキットが新金型でリニューアルされて内容が一新されたりしていると、そのころの不満がよみがえって来て「やりなおしたい」という気持ちになる。

以下は、制作を待っているキットたち。どれから作ろうか。

ピットロード 護衛艦 あきづき(初代)
童友社 イギリス海軍 アスチュート級潜水艦
ハセガワ 駆逐艦 朝霜
アオシマ 駆逐艦 初霜 1945
アオシマ ヘリコプター搭載護衛艦 ひゅうが
ピットロード 護衛艦 やまぐも
ハセガワ 航空戦艦 伊勢
ハセガワ 駆逐艦 若竹
ピットロード 護衛艦 あやなみ
アオシマ 駆逐艦 秋月
アオシマ 駆逐艦 磯風 1945
タミヤ 駆逐艦 暁
ハセガワ 駆逐艦 睦月
アオシマ 特殊潜航艇母艦 千代田
ハセガワ 航空母艦 瑞鳳
アオシマ 戦艦 山城 1942
アオシマ 重巡洋艦 利根
アオシマ 駆逐艦 子日 1933
フジミ 航空巡洋艦 最上
タミヤ イギリス海軍 巡洋戦艦フッド・E級駆逐艦
アオシマ 航空母艦 蒼龍 1941

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2013年12月 3日 (火)

半世紀前の「神の楯」

イージス Aegis とはギリシャ神話の戦いの女神アテナが持っている楯のことだそうで、中国ではイージス艦のことを"神楯"と表記している。さすが「文字の国」だ。

さて先日三十一の工廠で竣工したのが平成の「神の楯」イージス駆逐艦の「こんごう」だけど、その後建造されたのは時代をさかのぼること半世紀、海上自衛隊が最初に建造した「防空護衛艦(DDA)」はるさめ(ピットロード)だ。

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当時の対空兵器はもっぱら砲で、むらさめ級護衛艦は5インチ砲3門、3インチ砲4門と強力な砲熕兵装をもっている。実用性はともかく、長砲身の5インチ砲を含めて大砲をずらりと並べた無骨さは三十一ごのみである。

こういう古い時代の護衛艦を出してくれるのはピットロードくらいだろう。その点は高く評価する。だが、三十一はピットロードの模型を実際に組むのは初めてだったのだが、作りやすかったかと言えばそうでもなかった。特にパーツを接着するためのガイドが不親切で位置決めが目分量になってしまうのは、ちょっといただけない。

ここ最近作った模型を年代順に並べてみた。左から「那智 (1928)」、「桜 (1944)」、「はるさめ (1959)」、「こんごう (1993)」。カッコ内は竣工年。

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2013年12月 2日 (月)

2013年11月の打ち上げ

先々月は3件だったが、先月は10件と一気に増えた。ロシア5、中国2、アメリカ2、そしてインド1。
有人宇宙船に火星探査機と盛りだくさんだ。

5日 0908GMT スリハリコタ/PSLV(Mars Orbiter)
7日 0414GMT バイコヌール/ソユーズ (Soyuz TMA-11M)
11日 2346GMT バイコヌール/プロトン (Raduga 1M-3)
18日 1828GMT ケープカナベラル/アトラス5 (MAVEN)
20日 0115GMT ワロップアイランド/マイノトー (STPSat 3 他多数)
20日 0331GMT 太原/長征4C (遙感19)
21日 0710GMT ドンバロフスキ/ドニエプル (Aprizesat 7 他多数)
22日 1202GMT プレセツク/ロコット (Swarm A/B/C)
25日 0212GMT 酒泉/長征2D (試験5)
25日 2053GMT バイコヌール/ソユーズ (Progress M-21M)

また違った観点で先月の打ち上げには特徴がある。
20日と21日にそれぞれ「他多数」とあるとおり、この両方でそれぞれ30個前後の衛星が打ち上げられている。大半がピギーバックのマイクロサテライトだろうけど、一月の間に70を超える衛星が打ち上げられたのは史上初めてに違いない。

Orbital Launch Chronology

実は上のサイトでは全ペイロードは記載していない。
一度の打ち上げで30ものペイロードを打ち上げるなんてことを想定してなかったので、データベースが対応してないのだ。どうしようかちょっと頭を抱えている。

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