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2014年1月28日 (火)

「アブロ・ランカスター爆撃機」

第二次世界大戦でイギリスを救った戦闘機がスピットファイアなら、イギリスを勝たせた爆撃機がランカスターと言えるだろう。しかし日本ではあまりランカスターの活躍は知られていないようだ。性能は平凡、防御力が貧弱で夜間爆撃しかできなかった、爆弾搭載量だけが取り柄とされているようで、かの「世界の傑作機」シリーズでもまだ取り上げられていない。

しかしランカスターは総生産機数7300機あまりでもちろんイギリスの4発重爆撃機としては最大。アメリカを含めてもB24、B17に次ぐ3位となる。1942年から45年までの出撃回数は10万ソーティを超え、ハリファックス(生産数6000機)の5万ソーティ弱と比べても完全に主力と言えよう。三十一もかつてはランカスター(というよりイギリス空軍爆撃団)についてあまり興味がなかったのだが、何かのきっかけでヨーロッパ戦線の戦略爆撃(と迎撃)について調べ始めてみると、期間にしろ投入機数にしろ投弾量にしろ、対日爆撃と比べると桁違いであることに気づいた。そこでさらに詳しく調べてみるとこれまであまり関心がなかったランカスターが非常に大きな役割を果たしていることが今さらながらわかったのだ。

ところが改めてランカスターについて調べてみようとしても日本ではまとまった書籍がほとんど出ていない。DVDで「暁の出撃」を買って観たりもしたのだが、古い映画で画面が暗くランカスターそのものをじっくり見るにはあまり向かない。この本がランカスターを扱ったほぼ唯一の和書だろう。それも初出は1979年で30年以上前の本になる。繰り返しになるが「世界の傑作機」シリーズで是非「ランカスター」を取り上げてください。お願いします。

ちなみにハセガワから72分の1、タミヤから48分の1でプラモが出ているが、例えばタミヤのプラモは長さ40センチ、幅60センチになるそうで置き場所がありません。

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2014年1月26日 (日)

さいじょうきゅう

相変わらずの昔話でもうしわけないが、ずいぶん昔、受験生だったころに予備校の夏期講習を受けにいって、黒板に書かれた「最上級」の文字を脳内で「もがみきゅう」と読んでしまったときには我ながら呆れたものだ。どんなに不真面目な受験生だったのか推して知るべし。

と、言うわけで「最上」だ。

Img_0138s

「最上」はウォーターラインシリーズとしてタミヤから、またウォーターラインを脱退したフジミから発売されている。いずれも昭和18年に航空巡洋艦に改造されたあとの状態で模型化された。今回制作したのはフジミのものである。
最近はそれぞれの模型をいつから作り始めて完成させたのか記録しておくことにしている。これは11日から作り始めて今日(26日)までかかった。しかし作り始める前に5日くらい悩んでいる。フジミはディテールが細かいという評判は聞いていたが、実際に組み立て図を読んでみると、作り始めるまで躊躇してしまう。なんでこんなにパーツが細かいんだか。
しかし、一度は作ってみないことには文句も言えないだろうと思い意を決して作り始める。かなり大変だったが、どうにか作り終えることができた。

作り終えての感想。
あれだけ苦労して接着した部品が組み上げてみるとまったく見えなくなっているという箇所が少なくない。ちょっと空しい。そのわりに部品分割の方法に疑問をもつようなこともあった。例えば艦橋直前の吸気口だ。この部品を左右に分割する必要があったのかな。おまけに合いが悪いもんだから接着面が丸見えだ。本来であればきちんと埋めるべきなんだろうが、部品も小さいので面倒くさくなってやめました。

長さ1ミリ、幅0.3ミリみたいな部品がいくつもあって、ひとつひとつ接着していくのに根気が必要だった。そのために、ちょっと高い薄刃のニッパーと、ちょっと高いピンセットを買いました。普通の模型ではそんなに違いを感じないけど、これくらい細かい部品になるとやはり質のいい道具でないと難しい。

さて次は何を作ろうかな。そろそろ戦艦を作りたいと思っているのだが、その前にひとつ気軽に作れるものを挟むのがいいかもしれない。

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2014年1月25日 (土)

「皇帝フリードリッヒ二世の生涯」

書店で見かけた瞬間に上下巻ともあわせて購入。年末の一週間で上巻を、年始の一週間で下巻を読み終える。

歴史上、著名な「フリードリヒ2世」は二人いる。ひとりは18世紀プロイセンのいわゆる「フリードリヒ大王」で、ミリタリーな人々にはもっぱらこちらのほ うが有名だろう。そしてもうひとりが、本書の主人公である13世紀の神聖ローマ皇帝だ。 フリードリヒ2世が属するシュタウフェン朝は中世ドイツ帝国における帝権のひとつの頂点をなした時代で、特に祖父にあたるフリードリヒ1世(バルバロッ サ)は有名だ。かのヒトラーは「偉大なドイツ」の象徴として「フリードリヒ大王」と「バルバロッサ」の両フリードリヒを崇拝していたと伝えられる。 だが「中世騎士の模範」とされたバルバロッサに対して、その孫である本書の主人公フリードリヒ2世は「最初のルネサンス人」と呼ばれる現代性を持ち合わせ る一方で同時代人からは謎めいた存在としておそられられた。

そうした矛盾を秘めた人格が著者の興味をひいたんだろう。
この著者の本を読むたびに思うのだが、人物に対する好悪がはっきりしていてわかりやすいけれど、あくまでそれは著者の評価でしかない。影響力のある著者だけに読んだ人が鵜呑みにするのが怖いなあ。
それから、著者が主人公のことを高く評価しているのはものすごく伝わってくるが、主人公自身の肉声がほとんど聞こえてこない。800年前の人間に向かって無茶ゆーなと言われそうだが、どうしても主人公に感情移入できない。フリードリッヒに対して以前からわりと興味があった三十一であってもそうなんだから、この本で初めてフリードリッヒを知った読者はどう思うかな。

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2014年1月21日 (火)

Broncos go to New York

むかしむかし、Franky Goes to Hollywood というグループがあったのを記憶しているのはそれなりの年齢の人であろう。

2013年シーズンもいよいよ大詰めとなり、レギュラーシーズンもプレイオフも終わってあとはスーパーボウルを残すのみとなった。わがデンヴァーはついに宿敵ニューイングランドを破って実に15年ぶりにスーパーボウルに進むことになった。嬉しい嬉しい。

やはりシード順1位をとったのが大きい。チャンピオンシップの相手であるニューイングランドはホームでは滅法強いことで知られている。今シーズンもホームでは負け無し。だいたいどのチームもホームのほうが有利なのは一緒だが、全勝というのはそうそうできるものではない。今年ホームで全勝したのは32チーム中ニューイングランドも含めて3チームのみ。そのいずれもプレイオフに進出している。

我がデンヴァーは今シーズンのレギュラーシーズンを13勝3敗で終えてAFCで最高勝率を獲得した。強いことは強いのだが、どうも三十一には全盛期のニューイングランドのような絶対的な強さを感じないのだ。特に気になるのが詰めの甘さである。前半のうちは勝っていても、後半になるとずるずると点をとられ、自分のほうは思うように点がとれず、気がついたらだいぶ点差を縮められていたとかあるいは逆転されていたという展開が目立つ。この傾向は実はここのところ何年も(10年くらい?)持ち続けていて、コーチが交代したり選手が入れ替わったりしてもこの「伝統」は引き継がれてきた。典型的な例が去年のプレイオフでダブルオーバータイムの末にボルチモアに逆転負けした試合とか、今年の第12週にニューイングランドと対戦した際に、前半終了時には24-0でリードしておきながらオーバータイムにもつれ込まれて結局負けてしまった試合とか、だ。

ただし、今回のチャンピオンシップではボール確保に重点をおいた堅い試合運びでニューイングランドにつけいる隙を与えなかった。この試合展開は当然スーパーボウルに向けた準備の意味もあるだろう。
NFCからスーパーボウルに出てくるのは、これまた8年ぶりとなるシアトル。QBが若いだけに調子に乗せると怖い。逆にいえば、自分たちのペースを崩さないで試合を進めることができれば十分勝ち目はあるだろう。と、言うのは多分に希望的観測を含んだ見方だが。

第48回スーパーボウルは2月2日(日本時間3日)にニューヨークで開催される。

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2014年1月 9日 (木)

2013年12月の打ち上げ(付・2013年の打ち上げ)

先月は先々月と比べて急に多くなる。10件の打ち上げ、うちロシアが4件半(「半」というのはロケットがロシア、基地がヨーロッパ)、中国が3件(うち失敗1)、アメリカ2件、ヨーロッパが半分となる。

1日 17.30GMT 西昌/長征3B (嫦娥)
3日 22.41GMT ケープカナベラル/ファルコン (SES 8)
6日 07.14GMT バンデンバーグ/アトラス (NROL-39 他)
8日 12.12GMT バイコヌール/プロトン (Inmarsat)
9日 03.26GMT 太原/長征4B (CEBR 3) 失敗
19日 09.12GMT クールー/ソユーズ (Gaia)
20日 16.41GMT 西昌/長征3B (Tupac Katari)
25日 00.31GMT プレセツク/ロコット (Strela-3M x 3)
26日 10.49GMT バイコヌール/プロトン (Ekspress AM5)
28日 12.30GMT プレセツク/ソユーズ (AIST, SKRL)

Orbital Launch Chronology

先月のトピックとしては、まず1日の嫦娥。だが三十一が注目するのは28日のソユーズ。ここでは単に「ソユーズ」としているが実際には主エンジンを RD-117 から NK-33 に変更したほぼ完全な新型に近い「ソユーズ 2.1v」である。

さて、年も変わったので恒例の1年間の打ち上げまとめ。
昨年の打ち上げは全部で81回。例年並みかあるいは少し多い、というところか。
うち失敗は3回で成功率は96%。有人打ち上げは5回で、これも近年の例からすると多い。

ではまず打ち上げロケット、シリーズ別。
1. ソユーズ 16 (有人4)
2. 長征 14 (有人1、失敗1)
3. プロトン 10 (失敗1)
4. アトラス 8
5. アリアン 4
5. ロコット 4
7. ファルコン 3
7. PSLV 3
7. デルタ 3
10. アンタレス 2
10. ドニエプル 2
10. H2 2
10. マイノトー 2
10. ゼニット 2 (失敗1)
15. イプシロン 1
15. KSLV 1
15. 快舟 1
15. ペガサス 1
15. ストレラ 1
15. ベガ 1

続いて国別。

1. ロシア 35 (有人4、失敗2)
2. アメリカ 19
3. 中国 15 (有人1、失敗1)
4. ヨーロッパ 5
5. インド 3
5. 日本 3
7. 韓国 1

トップがロシアなのは例年変わらないが、昨年は久しぶりにアメリカの打ち上げが中国を上回った。既存のメーカーによるアトラス・デルタロケットは合計11件で、半分強に過ぎない。残りはベンチャー系のロケットの打ち上げ(テストを含む)で、これが打ち上げ数を増やしている。商業打ち上げの比率はまだ低いが、数年後には業界の勢力図に影響を与えるかもしれない。

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2014年1月 5日 (日)

ザク色空母

去年は12月30日まで「秋月」を作っていた。
そして1月1日から「瑞鳳」を作り始め、さっき完成したところ。

Img_0133s

実はこの「瑞鳳」は、ひとつの習作として作ってみた。問題は工作そのものではなく塗装だ。
大戦末期の日本海軍の空母は、「外舷1号」「外舷2号」(または「外舷21号」「外舷22号」)と呼ばれる、濃淡の緑色を主体とする迷彩塗装が施されていた。ところがこの色調には諸説あって定説というべきものがない。Mrカラーからかつて「空母迷彩色」(だったかな)と称するセットが発売されたことがあるが、現在は入手が困難だし、入手できたとしてもビンしかないので吹き付け塗装をしようとするならエアブラシに頼るしかない。
そもそも、

この本に載っている各メーカーの制作サンプルを見ても同じ色を再現しているとはとても思えないまちまち具合。他のモデラーはどうしてるのかと調べてみても、これが「決定版」と言えるほどのものはないようで、「それらしい」と思われる色をそれぞれ模索しているというのが実情のようだ。定説がないということは、多少違ったとしても「それ違うよ」と言える人もいないわけで、スプレーが手に入る適当な色で塗ってしまうのが一番だろうと割り切ることにし、実際に模型店で物色してみた。

そこで見つけたのが、安定して供給されるであろう次の二色。


そういや、ネットで検索していたときに「ガンダムカラー」がどうのこうの、と言ってる記事を見たような。

というわけで、試しに「瑞鳳」をこの「ガンダムカラー」で塗ってみたのが上の写真である。そんなに悪くないんでないかい?

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