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2014年10月28日 (火)

鉄道のない国(昔はあったらしい)

今日はフリーきっぷの通用最終日。なので宿はとっておらず、今日帰京することにする。
JR四国の路線で残っているのは、徳島県の東岸沿いに南下する牟岐線。正直言って優先順位はそれほど高くなかったのだが、調べてみると意外と短時間で往復できることがわかった。朝の8時過ぎに高松を出れば、終点まで往復して2時過ぎには徳島まで戻ってこられる。たったの6時間(たったの?)。
とは言え、この時間帯を外すとそんなにうまい接続はないので、朝寝坊できない。昨夜のホテルは駅から少し離れたところになったので、なおさらだ。
余裕を持って駅に到着。いちおう指定席をとろうと思ったが、またもや空きがない。平日朝の特急だからなあ、しょうがないか。時間に余裕があったので、ホームに並んで入線を待つ。徳島方面から特急が到着、乗客が降りて社内整備後に折り返し。入ってきたのは5両編成だったが、うち3両が切り離されて、徳島に向かって折り返すのは2両だけになる。自由席の窓際に席を確保したが、徳島までの道中は半分寝てました。4度目の吉野川を渡って徳島着。

徳島からはキハ185系の「むろと」に乗りつぐ。
中田(ちゅうでん)を通過。かつてこの駅からは小松島線が分岐していて、明らかに線路跡を利用したと思しき遊歩道が延びていた。歴史的には、当初は徳島から中田を経て小松島までが小松島線と呼ばれていて、中田から牟岐線が分岐する形だったのだが、牟岐線が延長されていく間に徳島~中田間が牟岐線に編入され、小松島線は中田から先だけになってしまったのだ。もしこれが元の線路名称のままだったら、国鉄改革の際に廃止対象になったのは牟岐線のほうだったかもしれない。
南小松島、羽ノ浦、阿南と停車していくが車窓からはまったく海が見えない。由岐を出た直後の田井ノ浜臨時駅のあたりからは海水浴場が目の前だが、それを過ぎるとまた海は見えなくなる。それどころか、完全に山の中にわけいるようになってしまって。海沿いの路線とはとても信じられない。勾配もかなりきつく、トンネルも多い。まもなく列車終点の牟岐、というあたりで線路の正面に簡単には越えられそうにない山が立ちふさがった。この先が戦後開通の区間になるのだろう。

いま乗っている特急「むろと」は牟岐が終点。むかいのホームに停まっている1500系気動車単行に乗り換えて牟岐線の終点である海部に向かう。
海部を出ると途端に海が見えるようになる。トンネルも多いんだけどさ。ちょっとした山なら鞍部を目指して峠越えに挑むのではなく、まっすぐトンネルを掘ってしまうので海から離れる必要がない。明かり区間もほぼ高架なので眺めがいい。10分ほどで海部に到着する。高架上の対向式ホームがあるだけの駅。駅舎は高架下らしいのだが降りる気がしない。ここからは阿佐海岸鉄道阿佐東線になる。
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阿佐海岸鉄道ではJR四国のフリーきっぷは利用できないので、終点の甲浦まで片道270円の運賃を別途払わなくてはいけない。このまま徳島に戻ってもいいのだが、甲浦まで往復しても結局帰りの列車は同じなので、ついでだから甲浦まで行くことにする。多分もう二度と来ないだろうし。

海部から甲浦まではわずか2駅だが、ちょうど徳島県と高知県にまたがっている。この先まったく延長される気配がないのも、県境というのが影響しているのだろう。ローカル線である牟岐線のさらに先端に2駅区間だけの阿佐海岸鉄道の経営が順調であろうとはとても思えない。車窓からの景色はなかなかいい風景だったのだが、なにぶんアクセスが不便すぎる。終着の甲浦駅はなかなか他にはない最果て感。話には聞いてたけど。
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高架上のホームから長い階段を降りて駅舎へ。年配のお遍路さんには厳しい構造だが、「バリアフリー何それ」の時代に作られた代物だから仕方ないのかな。駅舎はバスターミナルと観光案内所を兼ねているが近所のおばさんが積めている簡易委託駅だ。40分ほどの折り返しで今来た道を戻る。
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徳島まで戻ってきて、さて帰京だがこれまでの三十一なら普通に高松に戻り、岡山に戻り、新幹線で東京に戻るか、あるいは高松から「サンライズ瀬戸」の寝台で戻るのが定番だ。だが今回はちょっと思い切って高速バスを使ってみようかと思う。「思い切って」っていうか一般には第一に考えられる選択肢だとは思うんだけど。
調べてみたところ、徳島駅から新大阪駅に直接向かうバスはないけれど、新神戸駅に行くバスがあるらしい。3時のバスを予約する。
わざわざバスを使うことにしたのは、ライバル(何の)であるバスを一度利用してみないと対策(何の)も立てられないというのと、鉄道のない「淡路国」を訪問するにはバスしかないというのがあった。今回の旅行で沖縄を除く全国の都道府県を一度は訪問したことになるが、66ヶ国にまで話を広げると、志摩国、石見国、あとは島部の佐渡、隠岐、対馬が未訪問となる。島部はともかく志摩と石見は制覇したいなあ。

徳島から新神戸まではバスで2時間ほど。金曜日の午後だからだろうけど、そこそこ混んでいた。しかしやっぱりバスは狭いなあ。鳴門海峡を渡り、淡路島の山の中を走り抜け、明石海峡を越え、少し遅れて新神戸駅に到着。半分くらい寝てたような気がする。
週末の夕方、東京行きの新幹線は当然のように混んでいる。席がとれないので1時間あまり後ののぞみで帰京。

10月24日の旅程:
高松(0823)→徳島(0939) 3003D
徳島(0951)→牟岐(1059) 5051D
牟岐(1105)→海部 (1119) 4537D
海部(1126)→甲浦(1137) 5549D
甲浦(1219)→海部(1230) 5550D
海部(1233)→牟岐(1247) 4552D
牟岐(1252)→徳島(1401) 5043D
徳島(1500)→新神戸(1658) JR四国バス
新神戸(1841)→東京(2130) 6182A

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