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2015年3月 2日 (月)

スキー場めぐり

昨夜は松本泊まりだった。
鉄な人には何となく予測できていたのではないかと思うが、今日の目的は大糸線である。

大糸線は松本と新潟県の糸魚川を結ぶ路線だが、長野県内はほぼ直流電化でJR東日本管内、新潟県内は非電化でJR西日本管内となる。ところが北陸新幹線が金沢までのびると現在JR西日本の管内である北陸本線が第三セクターに転換されるので大糸線北部は飛び地になってしまう。大糸線そのものは何か変わるわけではないのだが、周囲の環境が大きく変わってしまうのだ。

松本近郊の大糸線は直流電化の通勤通学路線で意外に運転本数は少なくない。しかし糸魚川まで行くことを考えると、松本出発は9時過ぎになる。もともと信濃鉄道という私鉄が建設した路線で、すでに大正年間に信濃大町にまで到達しており、電化も信濃鉄道の手で行われている。それ以北は国鉄が建設した路線となる。
乗り込んだ列車は昨日の篠ノ井線と同じく E127系。進行方向左側に北アルプスが見えるのだが、雲が多くて山頂はよく見えない。山腹には雪渓らしきものがちらほらと見える。少し走ると市街地はとぎれて安曇野盆地の農村風景がひろがる。信濃大町あたりまで来ると地面がすっかり白く染まっていた。ここまではずっと平坦だったのだが、信濃大町を出ると盆地が絶えて山越えにかかる。私鉄の信濃鉄道が信濃大町までの開業でよしとした理由がよくわかる。この先線路は仁科三湖を望みながら走るが、このうち一番南にある木崎湖という名前を聞くと三十一はバス転落事故を思い出す。もうあんまり憶えている人もいないだろうけど。
大糸線のピークは簗場駅前後らしい。「ヤナバ」と表記すればスキー場を思い出す人も多いだろう。このあたりから景色は絵に描いたような雪国となる。左右の山肌にはスキー場のゲレンデがならび、スノーボードを抱えた乗客が駅ごとに降りていくようになる。電化路線の終点にして大糸線のJR東日本区間の北端である南小谷(みなみおたり)に到着。国鉄がここまで電化したのは中央東線の電化にあわせて新宿からの電車列車がスキー客を輸送できるようにしたのだろう。逆にいうとここから先にはあまり名の知られたスキー場がないということでもある。結果として大糸線のうちおいしい部分だけを東日本がもっていって、残りを西日本に押しつけた形になった。
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南小谷駅は大糸線の運転上の分岐点だが、県境まではまだ少し距離がある。
これはここまで乗ってきた電車を写した写真だが、線路脇の積雪が目につく。
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さてここから先は非電化路線となる。もともと大糸線北部はキハ52が走っていたことで知られているが引退してしまって、これから乗る列車に使われるのはキハ120の2両編成。JR西日本のローカル線ではよく使われている車両だが、雪国の路線との組み合わせは珍しいのではないか。時刻表では1149の発車となっていたのだが、駅の放送では「11時51分発車」と言っているなあ。この差はどこから来たんだろう。
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写真を撮っていたら席を取り損ねて、運転席脇の扉の横に立ちん坊となる。はじめのうちは親子連れが扉の周りをうろうろしていて邪魔だったが北小谷駅で降りていった。このあたりは25パーミルの急な下り勾配がつづき、列車はいつでも停止できそうな徐行で降りて行く。トンネルを抜けて新潟県に入ると明らかに積雪量が少なくなり、さらに下って糸魚川平野の入り口である頸城大野あたりまで来るともはや雪は見えない。うーむ、新潟県だから雪があるというわけではないんだなあ。前方に新幹線の高架橋が見えると糸魚川。
糸魚川駅は現在はJR西日本の駅だが、北陸新幹線開業後はJR西日本とえちごトキめき鉄道の接続駅になる。というわけでカメラを抱えた鉄ちゃんがあちこちに立っている。しかし三十一が引きつけられたのは新幹線とは直接関係のないこの車両。
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ラッセルディーゼル機関車 DD15 だ。国鉄時代に一世を風靡したディーゼル機関車 DD13 を原型としたラッセル車だが、DD13 自体は国鉄改革時に全部引退したので今にいたるもこうして健在なのは貴重。

ここからはまっすぐ帰宅。常識的な「はくたか」と上越新幹線の乗り継ぎだ。「みどりの窓口」に並んでいたら横でカップルが「新宿まで行きたいんだけど、荷物が多いんで南小谷まで行って『あずさ』にしたほうがいいかなあ」とか言ってたけど、時間がかなり違うし、大糸線の北半分がネックになるので三十一なら素人さんにはお勧めしないなあ。カップルの女子のほうが「みなみこたに」と発音していたのが気になったけど、駅員も黙って聞いているので指摘するのも野暮だ。

「はくたか」の入線をホームで待っていたらちょうど上りの貨物列車が通過していって、牽引機が北斗星色のEF510だったので慌てて走り出してしまった。500番台のトップ号機でした。
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やがて入ってきた「はくたか」はあと半月の命の北越急行保有車両。
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「はくたか」には以前にも乗ったことがあるが、これが二度目でしかも最後になるだろう。
糸魚川や直江津あたりでは空き地のところどころに雪が残っているくらいだが、直江津を出て「ほくほく線」に入り、トンネルを抜けて行き違いのために一時停車した虫川大杉までたどりつくとまたもや雪国の景色となる。六日町から上越線に入るとこのあたりもまたスキー場銀座だ。越後湯沢から上越新幹線に乗りついで東京にむかったが、指定をとらなかったのは失敗だった。上野まで立ち通し。

本日の旅程:
松本(0922)→南小谷(1127) 5325M
南小谷(1151)→糸魚川(1244) 427D
糸魚川(1330)→越後湯沢(1451) 1013M
越後湯沢(1500)→上野(1614) 328C

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