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2015年9月23日 (水)

せんそーはんたい

先週の金曜の夜にいわゆる「安保法制」が国会を通過して成立した。

三十一の集団安全保障に関する意見はこれまでもしばしば言及してきたので、ここでは繰り返さない。

防衛力の"増量"反対
ひとりはみんなのために
ちからを合わせて
60年目の「他衛隊」
キミの仕事、ボクの仕事
いつか来た道

ついでにこんなのも。

ちょーへいせい

三十一は、この会期中に是非成立させるべきだと考えていたのでよかったと思う。
「立法事実がない」(必要性がない)とする意見があるけれど、そういう人は「これまで津波が来なかったから」と言って対策をしてこなかった原発関係者を非難する資格がないのだということに何故気づかないのだろう。こうした意見を主張する人の中に元防衛官僚がいるという現実は寒心に堪えない。

「議論が深まっていない」という批判は一理あるが、本来は冷戦終結後の20年前に議論しておくべき問題を今頃になって議論し始めているという危機感に乏しい。欧米では冷戦終結をうけてほぼ90年代の間に安全保障政策を大きく転換してきた。日本では13個師団2個混成団の地上戦力を9個師団6個旅団に改編したくらいで15個の戦略単位という基本構成は変わらない。

民主主義の観点からはこうした重要な政策については時間をかけて議論して国民的な合意を得るべき、と考えるのだがしかし日本の現実からは今国会で成立させるのはやむを得ない、という忸怩たる思いがある。すでにして議論の主題が世界の情勢に比べて二周遅れになってしまっている上、賛否両派の論点が乖離しすぎていてこの先どれほど時間をかけたとしても共通の結論にいたる見込みがない。この際は多少強引でも法案を成立させて今後の議論の共通のベースを設定して、神学論争ではなく具体的な議論を始める基礎ができることを期待する。

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