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2015年10月22日 (木)

いまのところ毛は足りてます

駅からの距離が近いホテルを選んだんだが、思いのほか遠かった。「徒歩何分」というのは距離でしかないというのは知っていたのだがやっぱりだまされるよね。目の前に駅の入り口が見えるんだけど、信号がなくて渡れない。
旭川駅は数年前に高架になってしまった。前の地平駅、好きだったんだけどなあ。「地平駅愛好会」でも始めようか。ロータリーはすっかりきれいになっているけど、すぐ横には駅跡地と見られる空き地が残っていた。
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今日のメインイベントは末端部分の廃止が本決まりになった留萌本線。少ない列車にあわせたために旭川を出るのは10時すぎになる。時間に余裕はあるので選択肢は多い。結果として三十一が選んだのはオホーツクだった。なんとなく、原型のキハ183系に乗る機会が今後なさそうな気がしたので。この一本あとに普通列車があったのでそれでもよかったんだけどね。深川駅でオホーツクを見送る。
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留萌本線の列車は北海道でおなじみキハ54。二両連結されているがうしろはぶら下がりの回送車両で乗れない。
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写真には見えないがホームにも車内にも鉄分豊富な人々が多数見受けられる。実は留萌本線は9年前に乗車済みで今回が2度目なのだが、前に乗ったときはもっとずっと空いてたよなあ。普段からこれだけ乗客がいたら廃止にはならないだろうに。深川を出るとしばらくは札幌方面に向かって函館本線と並んで走り、やがておもむろに右に曲がって留萌に向かう。このあたりは石狩平野の北の端、地形は平坦。あとで気づいたんだが、このあたりは一面の田んぼ。その中を一直線に走る線路。こういう光景は北海道では珍しい。石狩川の支流である雨竜川を渡ると石狩沼田。恵比島あたりから山の気配がしてくる。ここからはかつて炭鉱鉄道が出ていた時代もあるのだ。世間では朝ドラで有名になったところだが。この先が峠越え。深川側からの上りはそんなに長くないけれど、反対側の斜面は海までだらだらの下り坂が続く。SL時代の逆方向の列車は大変だったろうなあ。なんとなく窓の外を見ていて、気づく。あれ、コメ? 稲穂が垂れてるあれはコメだな。ってことは田んぼか。今回の旅行では平地といえば牧草地だったからなんとなくそうだと思い込んでいた。三十一もだいぶ北海道に毒されてきたようだ。

留萌着。ぶら下がりの回送車両をここで切り離す。
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車両がちょっと暗いが背景が飛ばない程度に開けたせいだ。これ以上プラスに振ると背景が真っ白になってしまう。鉄の習性でどうしても車両に寄ってしまって背景がわからないことが多い。それはそれで悪い写真ではないのだがそればかりではつまらない。撮ってるときは気づかないのだがあとで見直してみて後悔することになるので、最近は意識してひいた写真を撮るようにしているのだ。

この先が来年度末(2017年3月)に廃止が予定されている区間。礼受(れうけ)、阿分(あふん)、信砂(のぶしゃ)、舎熊(しゃぐま)と難読駅名が多い。ちなみに礼受は「れ」で始まる数少ないJR駅で、この駅が廃止されてしまうと「れ」で始まるJR駅は室蘭本線の礼文(れぶん)だけになってしまう、というトリビアでした。このあたりは山が海に迫っていて東から西へ順番に山と線路と家と道路と海が並んでいるという風景が続く。地積が狭いせいか建物が途切れるようなことはない。ただし建物にはもはや使われていないと思しきものが新しい建物と入り交じっている。土地が狭いとはいってもそこは北海道、「建て替える」のではなく隣の空き地に新しく建ててこれまでの建物はそのまま放置するのかもしれない。ところどころに畑が見えるが自家栽培かせいぜい地場での消費のためだろう。生計を立てるには目の前の海に頼るしかない土地柄だ。前回来たときには天気が悪かった(増毛では小雨だった記憶が)せいかもっとずっと侘しい雰囲気だったが、今日は秋晴れで天気もいいのでそれほどでもない。

信砂あたりから少し景色が開けてくる。これまでは海岸段丘の根っこを走っていたがこのあたりはちょっとした扇状地らしく、ゆるやかな傾斜が海に向かって広がっている。やがて右手に増毛港が見えてきて、ぐるりと港をまわりこんだところに終着の増毛駅がある。折り返しまでの10分の間に乗客が駅の写真を撮りまくる。そんな光景。ちょっと離れたところからひきで撮ってみました。
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さらに引く。駅舎はあるけれど建物を通らなくても構外に出られます。
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増毛駅に停車中の車両と留萌本線の現在の終着の車止め。と、その脇にしゃがみこんで写真をとる女子鉄。
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折り返しで深川に戻る。右手には暑寒別岳、左手には雨竜山系。その鞍部を越えて再び石狩平野へ。確かに、よく見るとこれは刈田の跡だ。気づいたのは、田んぼの畦道が線路と垂直、あるいは平行に走っていること。内地のように田んぼができあがった後から線路が敷かれたケースでは、田んぼの方向とは無関係に、斜めに突っ切るように線路が敷かれていることが多いのだが、ここでは線路が先に敷かれてから田んぼが区画されたのか、田んぼの境界にあわせて線路が敷かれたのか、それとも田んぼと線路が同時に計画されたのか。

深川からまたもや特急に乗って札幌へ。今日は札幌泊。一日の乗車時間は6時間にしかならなかった。本当はもっと長くなるはずだったのだが宿が札幌しかとれなかったのだよ。

本日の旅程:
旭川(1011)→深川(1031) 12D
深川(1108)→増毛(1244) 4925D
増毛(1254)→深川(1428) 4930D
深川(1444)→札幌(1550) 3026M

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