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2016年6月 9日 (木)

「史記」修訂本

先日、調べ物をしていたら中華書局刊の「史記」点校本の修訂本が出ていることを知り、早速週末に神保町の内山書店で入手。配送も可能とのことだったが、そのまま持ち帰る。全10冊でそこそこの重さではあったが、店から駅まで、駅から自宅までのそれぞれ10分程度ならそれほど苦ではない程度の重さ。ただし、全部をまとめて紙袋で下げるのではなく一部をわけて背負ったリュックに分散させればもうちょっと楽だったかな、とも思った。結局「苦」だったんじゃん。

修訂前の版はずっと前、もういつごろだったのかもよく覚えていない頃に入手している。確か東方書店だったと思う。ちなみに東方書店と内山書店は神保町でほんの数10メートルしか離れておらず、今回も値段で内山書店を選んだけれど別にどっちでもよかった。それはさておき、旧版の「史記」はそれ以降、何年かに一度くらいの間隔で思い立っては参照するということが続いている。実は現在、その周期がたまたまやって来てその関係で調べ物をしていて修訂本にたどり着いたのだ。

下のリンクは東方書店通販サイトの商品紹介。
https://www.toho-shoten.co.jp/toho-web/search/detail?id=390373&bookType=ch

今回の修訂本の底本は旧版と同じく金陵書局本だが、異本を参照して修訂しているので多少の文字の異同があるのは当然である。この作業は旧版でも行われたはずだが、今回は校勘記が追記されている。旧版では校勘記は省略されていたが、同じく中華書局からこれ以降刊行された「史記」以降の二十四史(例えば「漢書」など)では省略されていないので、おそらくこの間に批評をうけて方針が変わったのだろう。中華書局本はいわば中国政府公認の「正本」であるから、校勘記が省略されていたことは長年の懸念であったに違いない。そうした事情のせいか、21世紀に入ってから二十四史の修訂作業が始められ、その成果の第一弾がこの「史記」ということらしい。実はもう2、3年前に出ていたのだが、三十一の周期とかみ合わなくて見逃していた。「史記」以外の史書に対する修訂作業は現在も継続中で、いまのところ「新五代史」「旧五代史」「遼史」が刊行されているがいずれも精装本(日本でいうところの豪華愛蔵版)のみでまだ平装本(普及版)は出ていない。いずれ出るはずだから待っている状態だ。

自宅でパラパラとめくって見たが、校勘記のせいか多少厚くなっている印象はあるけれども一字一句を比較したわけではないので今のところ違いはわからない。単に読むだけなら旧版でもそれほど困らないだろうけど、読むだけで満足できない自分がいるから困る。とりあえず今すぐ困るのは置き場所だ。本棚を整理しなければ。

なお中華書局刊の点校本で三十一が所持しているのは「史記」のほか「資治通鑑」、「漢書」、「後漢書」、「三国志」、「晋書」、「南史」、「北史」あたりだ。三十一の興味がどのあたりの時代にあるか、わかる人にはよくわかるラインナップになっている。

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