2016年12月の桜
12月22日付で今年最後の将の異動が発令された。
今回の異動は海3、空2。陸は無し。
(海)
武居智久 (B23) 海幕長>退職
村川豊 (B25) 海幕副長>海幕長
山川浩 (B28) 護衛艦隊司令官>海幕副長
糟井裕之 (B29) 海幕人教部長(将補)>護衛艦隊司令官
重岡康弘 (B25) 自衛艦隊司令官>退職
山下万喜 (B27) 佐世保総監>自衛艦隊司令官
佐藤誠 (B26) 補給本部長>佐世保総監
佐藤直人 (B28) 防衛装備庁プロジェクト管理総括官(将補)>補給本部長
堂下哲郎 (B26) 横須賀総監>退職
道満誠一 (B26) 潜水艦隊司令官>横須賀総監
佐藤精司 (東京大) 海幕装備計画部長(将補)>潜水艦隊司令官
(空)
福江広明 (B25) 航空総隊司令官>退職
前原弘昭 (B27) 航空総隊副司令官>航空総隊司令官
小野賀三 (B26) 幹部学校長>航空総隊副司令官
長島純 (B29) 航空教育集団幕僚長(将補)>幹部学校長
森本哲生 (B25) 航空教育集団司令官>退職
荒木淳一 (B27) 南西航空混成団司令>航空教育集団司令官
武藤茂樹 (B28) 統幕運用部長>南西航空混成団司令
増子豊 (B29) 航空支援集団副司令官(将補)>統幕運用部長
規模としてはそれほど大きくないが、海幕長を筆頭にトップクラスの役職が入れ替わった。特に海では、海幕長、自衛艦隊司令官、横須賀総監というトップ3がまるごと入れ替わった。空でも、航空総隊司令官、航空教育集団司令官という空幕長に次ぐ役職が交代している。
さて海幕長には、三十一が早々に外した村川海将が昇進し、重岡自衛艦隊司令官は武居海幕長とともに勇退した。ずいぶん先の話になるが、次は27期の山下(自衛艦隊司令官)または池(呉地方総監)海将あたりだろうか。
最近気になるのは、これまでのキャリアパスとはずいぶん様相の違った異動のしかたが見られるようになったこと。例えば今回、道満海将が潜水艦隊司令官から横須賀総監に移っているが、この異動は三十一が知る限り前例がない。それから佐藤(誠)海将の海自補給本部長から佐世保総監というのも初めてだ。海自補給本部長と言えば、このたび海幕長になった村川海将が、海将昇進後に最初についた役職が補給本部長だった。実は村川海将を海幕長候補からはずすときには、こうした履歴が念頭にあった。これまで補給本部長は海幕長を狙える出世コースには見えなかったのだが、それがここのところ変わってきているのかもしれない。これが今後も続く傾向なのか、一時的なものなのかは引き続き観察が必要だろう。
この異動とは別に、11月末に河野統幕長(21期)の定年が半年延長された。延長期間は来年5月末までだが、実際には3月末まで、つまり今年度いっぱいになるだろう。このタイミングで統幕長の交代が想定される。
今回交代した村川海幕長は候補になり得ない。陸か空かということだが、陸海空の順番を重視するなら岡部陸幕長(25期)、期別を重視するなら杉山空幕長(24期)となるだろう。
陸なら杉山空幕長は勇退、空なら岡部陸幕長は留任すると考えられるが、いずれにせよ空幕長は交代となる。その場合の後任は小城航空支援集団司令官(26期)だろうか。
陸幕長が交代する場合、鈴木中部、森山東部、小川西部各方面総監(いずれも26期)が横並びで誰になっても不思議ではない。
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コメント
そうか、村川さんは25期だった。
じゃあ24期の杉山さんかなあ。
投稿: admiral31 | 2016年12月27日 (火) 01時08分