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2017年3月 2日 (木)

2017年2月の打ち上げ

2月は少なかった。合計で4件。アメリカ、ロシア、ヨーロッパ、インドが各1。中国がなかったね。

14日 21.39GMT クールー/アリアン5 (Intelsat 32 他)
15日 03.58GMT スリハリコタ/PSLV (Cartosat 他)
19日 14.38GMT ケープカナベラル/ファルコン9 (CRS-10)
22日 05.58GMT バイコヌール/ソユーズU (Progress MS-05)

15日にインドが打ち上げた PSLV は、合計104個もの衛星を(ほとんどはマイクロサットだろうが)搭載していたそうだ。これはもちろん記録だろう。
22日のソユーズU (11A511U) は最後の打ち上げとなった。Wikipedia では 786回ということだが、三十一の計算では 759回となる。どちらが正しいということではなく、何を勘定に含めるかの違いだろう。1973年の初打ち上げからの成功率は97.3% になる。

Orbital Launch Chronology

2月22日、JAXA から LE-9 エンジンのターボポンプ燃焼試験の結果が公表された。所期のデータを収集して完了したということで、今後は本体に組み込んでの燃焼試験に進むことになる。LE-9 は、次期ロケット H-3 の一段目主エンジンとするべく開発されているのだが、液酸液水という推進剤の組みあわせは現在の H-2 に使われている LE-7A と同じ。しかしターボポンプはこれまでの二段燃焼サイクルからエクスパンダ・ブリード・サイクルに変更されている。衛星打ち上げロケットの一段目に使われるエンジンにエクスパンダ・ブリード・サイクルを採用したのは初めてだと思う。現在、H-2 の二段目に使われている LE-5B がエクスパンダ・ブリード・サイクルなのである意味日本の得意分野だ。
エクスパンダ・ブリード・サイクルは二段燃焼に比べて格段に構造がシンプルで信頼性を高くできるいっぽうで、LE-9 の計画値では比推力 425秒と、二段燃焼の LE-7 から最小限の低下におさえられている。
RS-24 SSME に追随した感のある LE-7 に比べると、LE-9 は日本の独自性が感じられる。個人的に今後に注目。

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