2008年5月23日 (金)

「作曲家 人と作品・ブラームス」

ブラームスの伝記は何冊か読んでるが、読むたびに思うことがある。

若いころのブラームスはハンサムだなあ。

あまり他人の(しかも男の)容姿などに興味のない三十一がそう思うくらいだから、相当の美男子だったのだろう。晩年の髭モジャで肥満した姿からは想像もできないが、しかし体型はともかく顔写真から髭を取り除いて考えてみるとけっこう整った顔立ちであることは見て取れる。ブラームスなめてるんじゃないですヨ

まあそんな下らないことを考えていられるのは、実は三十一の中でブラームスの地位というのはかなり高いところに確立していて、すでに揺るぎないものになってしまっているからだろう。CDで全集を揃えちゃったのはブラームスくらいだ。ベルクの作品も全部揃えてみようかと考えたことがあるけど、それはベルクが非常に寡作だったからだし、実際に行動に移すこともなかった。

このシリーズでは作品の制作過程をわりと重視しているが、なにしろブラームスは内省的でめったなことでは自分を表に出さないから、作曲というきわめて個人的な作業について他人に語るなどというのはまことに希有なことであり、19世紀後半という十分現代に近い時代にありながら詳しい作曲過程についてはあまり知られていない。断片的なスケッチや親しい友人への手紙などからピースの不足しているジグソーパズルを埋めていくような分析をするしかないのだ。ご苦労さまです。

ま、聴く側とすればそんなことは気にせず聴いていればいいのだけど、知った上で聴けばまた違った聴き方もできようというもの。ブログのネタにもできるし。

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2006年11月27日 (月)

「銀盤カレイドスコープ vol.9」

というわけで完結。

真ん中あたりでは、さては逆「紫の上」展開になるかと期待したが結局は色恋沙汰には成長しなかったようで。本筋とはまったく関係ないけれど。

ある程度、予想通りの結末で「友情・努力・勝利」という某少年誌を思い起こさせる。しかし正直なところ7巻あたりからガブリーの印象が強くて主人公を食ってしまった。もっともこれだけアクの強い主人公だけに完全に食われるまでにはいかなかったけれど、それでも「レギュラー出演の脇役」から「準ヒロイン」くらいには出世した感がある。

リアとタズサの関係が完全に修復しなかったのも、リアルである(あ、ネタばれ)。
大団円というわけではないが、おさまるところにおさまったと言えよう。「完結感」(そんな言葉があるかわからないが)はちょっと不足気味だけど。

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2006年11月26日 (日)

「銀盤カレイドスコープ vol.8」

これアニメになってたのって去年だっけ。今年のはじめだっけ。まあいいや。アニメになる前の原作の時点からすでに読んでいたけど、別に自慢するようなことではなくてただ書評サイトで評判が良かったから読んでいたというだけの話。
そもそも、最初の2巻で話としては完結していたはずだったのに、好評だったのだろう、ここまでひっぱられてきた。しかしこの vol.8 と同時に発売された vol.9 で本当に完結ということになったようだ。まあちょうど潮時だろう。ずるずると引きずって支離滅裂のまま尻切れトンボに終わったあれやこれや・・・ウホン。それはそれとして。

絵に描いたような萌え絵柄(まあ本当に「絵に描いた」わけだが)で表現される主人公がリンクで○○するのはちょっと想像したくなかった。
ストーリーの感想は次巻を読み終えたところで。

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