2009年12月 2日 (水)

2009年11月の打ち上げ

先月は9回。

2日、01:50GMT、プレセツク(ロシア)、ロコット(SMOS、Proba-2)
10日、14:22:04GMT、バイコヌール(ロシア/カザフスタン)、ソユーズU(Progress M-MRM2)
12日、02:45GMT、酒泉(中国)、長征2C(実践11-01)
16日、19:28:09GMT、ケープカナベラル(アメリカ)、アトランティス(STS-129)
20日、10:44GMT、プレセツク(ロシア)、ソユーズU(Cosmos 2455)
23日、06:55GMT、ケープカナベラル(アメリカ)、アトラス5(Intelsat 14)
24日、14:19:09GMT、バイコヌール(ロシア/カザフスタン)、プロトンM(Eutelsat W7)
28日、01:21GMT、種子島(日本)、H-IIA(光学情報収集衛星)
30日、21:00GMT、バイコヌール(ロシア/カザフスタン)、ゼニット3SLB(Intelsat 15)

もっぱら話題を集めたのはまずアトランティス、次いでH-IIAによる光学情報収集衛星、そして国際宇宙ステーション(ISS)の最新モジュールとなるMRM-2だろう。

個人的には、Cosmos 2455 が目をひく。コスモスシリーズのご多分に漏れず軍事衛星であることは間違いないのだが、形式が特定されておらずどうも新型らしい。最近ロシアでは軍事衛星のモデルチェンジが進んでいる。それもマイナーチェンジでは済まないフルモデルチェンジだ。spaceflightnow.com では "the satelite could be a next-generation electronic intelligence mission" と推測している。

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2009年11月21日 (土)

こんなこともあろうかと

まさかあの真田さんの名セリフをリアルで聞くことになろうとは。

いや、実際にこんなベタな発言をしたわけじゃないんだけどさ。

小惑星探査機「はやぶさ」の帰還運用の再開について (JAXAプレスリリース)
はやぶさ、帰還に向けてイオンエンジン再起動 (松浦晋也のL/D)
New hope for plucky Japanese asteroid mission (spaceflightnow.com)

ほぼ4年前の2005年に小惑星「イトカワ」の近接探査とサンプル採取の試みで日本(の一部)をわかせた小惑星探査機「はやぶさ」だが、その前から起きていたリアクションホイールの不調や、その後の燃料漏れ、電力喪失によるバッテリー放電と通信途絶と満身創痍の状態の中、運用チームにより地球帰還とサンプル回収をめざしてきた。
帰還の鍵になるのが推進系でどれくらい能力を発揮できるかだ。化学系スラスターは燃料漏れで使用不能、4基搭載しているイオン・エンジンも不具合を生じ、今月初めにはまともに動作するのは1基だけになってしまった。1基だけでは予定の増速量(デルタV)には足りない。

ところが、運用チームはイオンエンジンBのイオン加速器と、イオンエンジンAの中和器を組み合わせて使用し、ひとつ残っていたイオンエンジンCと合わせて充分な推力を得ることに成功した、というのが上で掲げた記事の内容だ。
松浦さんの記事の説明と一問一答を見てもらうのが一番わかりやすいと思うのだが、設計チームではそういう事態を想定して回路にひとつのダイオードを組み込んでいたという。重量管理が厳しい探査機でこのダイオードひとつを入れるか入れないかは小さくない問題だと思うのだが、それでも敢えてこのダイオードを入れたというその判断は充分賞賛されてしかるべきだろう。相変わらず綱渡りの厳しい状況であることは間違いないけれど、このチームならなんとかしてくれるんじゃないかという根拠のない期待感を持ってしまう。

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2009年11月 3日 (火)

Ares 1 回収不成功

Parachute failure causes damage to Ares 1-X booster (spaceflightnow.com)
Aerial video provides view of Ares 1-X parachute trouble (spaceflightnow.com)

先日の記事でAres 1 の打ち上げに大きな問題はなかったと書いたけど、実際にはパラシュートの問題で予定した通りの1段目の回収ができず、着水時に損傷したようだ。まあ、1段目そのものに問題があったのではないので、まるっきりウソというわけでもない。

3つある回収用パラシュートのうちひとつがまず何らかの問題により潰れ、そのワイヤーが別のパラシュートをひっかけてつぼませたために、本来予定していた3つのパラシュートの代わりに"ひとつ半"のパラシュートに頼っての降下を余儀なくされ、予定通りの減速ができないまま着水したらしい。

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2009年11月 2日 (月)

2009年10月の打ち上げ

10月は5回。アメリカ2、フランス2、ロシア1。

1日 21:59GMT、クールー(仏領ギニア)、アリアン5(Amazonas 2、COMSATBw 1)

8日 18:51GMT、バンデンバーグ(アメリカ)、デルタ2(WorldView 2)

15日 01:14GMT、バイコヌール(カザフスタン/ロシア)、ソユーズU(Progress M-03M)

18日 16:12GMT、ケープカナベラル(アメリカ)、アトラス5(DMSP F18)

29日 20:00GMT、クールー(仏領ギニア)、アリアン5(NSS 12、Thor 6)

今月はあまり目をひくようなものはなく、大手企業が粛々と日常業務をこなしているという感じ。むしろこのリストに含まれないイベントのほうが目立った。

28日 15:30GMT、ケープカナベラル(アメリカ)、アレス1(テスト)

その反動か、来月はロシアのISSモジュール、スペースシャトルによるISSクルー派遣、日本の情報収集衛星と注目の打ち上げが続く。

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2009年10月29日 (木)

Ares 1 初号機打ち上げ

スペースシャトルの後継となるアメリカの有人ロケット Ares 1 の初めての打ち上げが行われた。打ち上げといっても実際には第一段だけが本物でそれより上はダミー。当然軌道投入も行われない。第一段の実機テストだ。

速報レベルの情報だが、現在のところ大きな問題は見つかっていない。これからテレメトリデータとそれから今回はパラシュートで燃焼終了後の第一段を回収しているので機体の調査を、数か月かけて行なって飛行結果を評価することになる。

Mission Status Center (spaceflightnow.com)

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2009年10月 3日 (土)

2009年9月の打ち上げ

9月はアメリカ2回、ロシア3回、日本とインドが各1回で合計7回。

8日 21:35GMT ケープカナベラル(アメリカ)、アトラス5(PAN)

10日 17:01GMT 種子島(日本)、H-IIB(HTV-1)

17日 15:55GMT バイコヌール(カザフスタン/ロシア)、ソユーズ2.1b(Meteor M-1、Sterch-12、IRIS、UgatuSat、Universitetsiky 2、BLITS)

17日 19:19GMT バイコヌール(カザフスタン/ロシア)、プロトンM(Nimiq 5)

23日 06:21GMT スリハリコタ(インド)、PSLV(OceanSat 2、UWE-2、BeeSat、ITU-pSAT-1、SwissCube、Rubin 9)

25日 12:20GMT ケープカナベラル(アメリカ)、デルタ2(STSS Demo SV-1、STSS Demo SV-2)

30日 07:14GMT バイコヌール(カザフスタン/ロシア)、ソユーズFG(ソユーズ TMA-16)

デルタ2の米政府による打ち上げはまだ終わってなかったんですね。
ちょっと驚いたのは、17日一日にバイコヌールから2基の打ち上げがあったこと。プロトンのほうはILS(International Launch Service)、一方のソユーズはロシア政府と打ち上げ主体は異なっているんだけど、普通はずらすんじゃないかなあ。

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2009年9月19日 (土)

捕まえてくれてありがとう

言っておくが、酒井法子の話ではない。

11日に H-IIB で打ち上げられた HTV 1号機は今日、無事に国際宇宙ステーション(ISS)とドッキングした。

Japanese cargo ship snagged by space station robot arm (spaceflightnow.com)

タイトルが示すように、日本の無人補給船である HTV は、ISS近傍まで接近したのち、ロボットアームで把持され、その上でISS本体に結合されるという手順になっている。三十一はこの手順を知ったときに正直少しがっかりした。

ロシアの無人補給線プログレスも、またヨーロッパが昨年初号機を打ち上げたATVも、ロボットアームの助けは借りずに自力でISSにドッキングする。もちろんISSからの支援は要るだろうが、ロボットアームは必ずしも必要ない。もっとも、HTVは Hermony モジュールにドッキングし、プログレスとATVは Pirs モジュールにドッキングするという違いはある。Hermony は内部の施設はおいておいて、構造的には単なるハブであって、他のモジュールと結合するためのドッキングポートはあっても、頻繁につけたりはずしたりするような性格のものではない。いっぽうの Pirs モジュールは、ドッキング・ポートとEVA(船外活動)用のハッチを装備しており、言ってみればISSの玄関だ。ドッキングに関して言えばドッキング・ポートの他にドッキング用のレーダーも装備しており、これを使ってプログレスもATVもドッキングをする。HTVは Pirs ではなく Hermony にドッキングするという選択をしたために、ロボット・アームの助けが必要になってしまった。

HTVに関してだけなら、この選択はそれほど間違ったものではないかもしれない。ただし、将来への布石としてはどうだろうか。自動ドッキングのノウハウって、なくても大丈夫?それとも別に勉強するのかな。

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2009年9月11日 (金)

H-IIB / HTV 打ち上げ成功

H-IIB 自体は、H-IIA のメインエンジン LE-7A を2本掛けにしたというくらいで、とりまとめにはもちろん苦労があったに違いないが目新しい技術はない。しかし成功は素直に喜ぶことにしよう。

何より三十一がリアルタイムで中継を見ていながら成功したのが目出度い。

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2009年9月 9日 (水)

「打ち上げ」には「終わり」と「始まり」の両方の意味がある。

昨日は久しぶりに午前様(死語)になった。飲んでたりしたわけじゃなく、仕事で。
ホントは三十一が付き合う必要もなかった仕事なんだが、結果として付き合わざるを得なくなってしまった。はじめは危うく押しつけられそうになったが、そこは抵抗して三十一がサブ、相手がメインという立場にまで押し返した。実際やってみたら三十一は実質的にすることがなかった。だからそう言ったのになあ。

愚痴はここまでとして、明日というか明後日の早朝というか、11日の午前2時に種子島でH-2Bとそれに搭載されたHTVの初打ち上げが予定されている。

HTV/H-IIB 特設サイト (JAXA)

三十一が打ち上げを生で見ていると失敗するというジンクスがあるのだが、考えてみれば「科学の子」をめざす三十一がジンクスを気にするのも変なので、起きていられたら見てみよう。しかし実は最近やたら眠くてあまり遅くまで起きていられない、という科学的な理由があって、本当に見られるかどうかはあやしい。

そういえば、ほぼ同じ時間帯にアメリカではNFL2009年シーズンが始まる。

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2009年9月 4日 (金)

2009年8月の打ち上げ

タイトルのパターンを変更してみました。年を付け加えただけ。

8月は6回。多くもなく少なくもなく。ただ、うち2回が失敗。

11日 19:47GMT、バイコヌール(ロシア)、プロトン(AsiaSat5)

17日 10:35GMT、ケープカナベラル(アメリカ)、デルタ2(GPS 2R-21)

21日 22:09GMT、クールー(仏領ギニア)、アリアン5(JCSAT 12, Optus D3)

25日 08:00GMT、ナロ(韓国)、KSLV(STSAT 2)、失敗

29日 03:59GMT、ケープカナベラル(アメリカ)、STS-128(ディスカバリー)

31日 09:28GMT、西昌(中国)、長征3B(Palapa D1)、失敗

韓国KSLVの初打ち上げが失敗したのは、ある程度推測できた。何しろ初めてのことだからね。しかし、月末になって中国の長征シリーズの打ち上げ失敗というニュースが飛び込んできた。これまで13年間連続で打ち上げに成功してきたという記録が途絶えた。どんなに品質管理をして作ったとしても、確率の神様はいつか故障を連れてくる。ちょっとした故障がただちに全体の失敗につながるのがロケットだ。確率を下げることはできるけど、ゼロにすることはできない。幸運はいつまでも続かない。

もうひとつ、デルタ2の打ち上げは今回で終了となり、今後はデルタ4に一本化される。アメリカのEELV集約計画は完成した。

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