2008年5月 7日 (水)

「銀河英雄伝説7」

珍しくうじうじ考えるラインハルトと、何も考えないビッテンフェルト。そのビッテンフェルトの発言がラインハルトに決断をさせるシーンがこの巻の白眉。ここはもう少し劇的な場面転換、というか心理転換が見たいところなんだけど、それについてはアニメも小説もあまり成功しているとは言い難い。説明とかナレーションがちょっと冗長なのだなあ。とは言え、これ以上切りつめると意味がわからなくなるので難しいところだ。

ビュコックとレベロの死とともに自由惑星同盟は滅び、ヤンは名実ともに根無し草の境遇になり果てる。だからといってゲリコマLICに走らないのは作者の趣味であろう。

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2008年4月27日 (日)

「人類は衰退しました3」

Amazon のレビューを見ると「癒される」とか「ほのぼの」という感想が多い。

おかしいなあ、三十一の感想とまったく違うんだが。三十一には、このシリーズはとんでもなくトンガっていてブラックだとしか思えなかった。読後感はとても爽やかとは言えない。
ねんのために言っておくが、三十一はこのシリーズはとても気に入っている。トンガっているところが気に入っている。ブラックなところが気に入っている。爽やかでないところが気に入っている。

これまでの巻に比べると妖精さんの活躍がちょっと少なかったようだが、その分を助手さんの絵本で補っている。

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2008年4月 4日 (金)

ジュール・ヴェルヌ meets ズヴェズダ

Xウィングの向こうにはタイファイターが見える。 (spaceflightnow.com)

ヨーロッパの無人貨物宇宙船(ATV)ジュール・ヴェルヌが国際宇宙ステーション(ISS)とのドッキングに成功した。ドッキングは完全に自動で行われ、万一の際に中止信号を送るために待機していたISSのマレンチェンコ飛行士も出番がなかった。

ジュール・ヴェルヌはISSに2500ポンド(1ポンド=約450g)のドライカーゴ(食料、交換部品など)を輸送するとともに、水600ポンド・酸素46ポンド・燃料1900ポンドを補給できる。さらにジュール・ヴェルヌ自身の燃料を使って、ドッキングしたまま噴射を行いISSの軌道高度を持ち上げる。そして最後に、ISSで発生した廃棄物を積み込んだジュール・ヴェルヌは、残った燃料で逆噴射を行い、大気圏に再突入して廃棄物もろとも燃え尽きる。

実はこれは現在ロシアが運用しているプログレス無人貨物船の任務とまったく同じだと言ってよい。違いと言えばその能力だけである。ATVは16000ポンド以上の貨物を輸送できるように設計されている(今回はテストのためかずいぶん余力を残していたようだ)。いっぽうのプログレスは2トン余りの貨物を輸送する。つまりATVはプログレスの3倍以上の能力を持つことになる。

日本の割り込む余地はあるんですかねえ。

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2008年4月 2日 (水)

えっくすういーんぐ!

Jules Verne practices close approach to space station (spaceflightnow.com)

見た瞬間、エイプリルフールのネタだと思った。
"Posted: March 31, 2008" とあるのに気づいて、真面目な記事だと気づきました。時差のせいでまだ前日だったのね。自分でこんな記事を書いておきながら忘れかけていました。

今回は接近のテストで、実際のドッキングは木曜に予定されているとか。成功してほしいようなほしくないような複雑な気持ち。

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2008年3月20日 (木)

クラーク逝く

Sir Arthur Charles Clarke (1917.12.16 - 2008.03.19)

「ずっと死なないような気がしてた」という感想が複数のサイトで見られるが、実は三十一もなんとなくそんな感じを持っていた。だからこのニュースを最初に聞いたときには、驚いたというよりも意表をつかれたように感じた。

実のところ、三十一がちゃんと読んだのは「2001年」と「宇宙のランデブー」くらい。「幼年期の終わり」は、ずっと読まなくちゃいけないと思っていながら、本屋で冒頭部を立ち読みして満足してしまった。「明日にとどく」の「太陽系最後の日」には感動したけどね。

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2008年3月15日 (土)

「エリアル2」

あーあ。
このシリーズは刊行が始まって20年くらい経つと思うんだけど、誰も指摘しなかったのかなあ。皇紀2606年は、昭和21年ですぜ。昭和元年が2586年なら、昭和20年は19年後の2605年です。20を足しちゃあいけません。だいたい、六式戦車とか六式戦闘機って聞いたことないでしょ。

巻末の外伝に出てきたお姫様とアッちゃんの今後を楽しみにしていたのに、これで終わりですか。もうちょっとふくらませてほしかったなあ。

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「フルメタル・パニック! せまるニック・オブ・タイム」

この人が死にますか。
この人が死んだら、今後はますます救いのない鬱まっしぐらという展開しか思い浮かばないんですが。かなめも変な意味で目覚めちゃうしなあ。その一方で宗介には人間らしさが芽生えつつあり。立場が逆転する前兆かな?

さて次巻はいつになるやら。

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2008年2月28日 (木)

「銀河英雄伝説6」

この巻のポイントは、ラインハルトが頂点を極める一方でヤンが同盟と絶縁したということ。
ラインハルトはともかく、ヤンがフリーハンドを得た一方で活用できる戦力に枷をはめられたというのは、物語を面白くするという意味でよかったのか悪かったのか。何度も読んだ話だからこの先の展開もわかっているんだけど、ヤンについて言えば戦略的に受け身に置かれたことは否めない。今更こんなこと言っててもしょうがないんだけどね。

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2008年1月31日 (木)

「人類は衰退しました2」

ロストテクノロジー登場。こういうアイテムに理屈を考えてはいけない。
面白いアイテムだとは思うんだけど、使ってみたいかと言えばあまり使いたくない。だって怖いよね、これ。
ああ、これ以上書いてしまうとネタバレになるので書けないのがもどかしい。
とにかく読め。

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2008年1月27日 (日)

「人類は衰退しました」

このシリーズはSF者にひどく評判がいいらしいと聞いて読んでみた。ガガガ文庫という、ラノベブームに乗っかって急遽創刊されたレーベルだし、表紙イラストがアレだしで二の足を踏んでいたのだが、読み終えて後悔した。もっと早く読んでいればよかった。面白いぞこれ。
小林めぐみの食卓ビールシリーズとか、小川一水の導きの星シリーズとかを面白く読める人なら、きっとこのシリーズも面白く思うに違いない。まあシンプルにファンタジーとして読むという読み方もあるかもしれない。三十一にはそういう思考回路はないけれど。
いまのイチオシ。

ついでにこちらも。

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2008年1月 7日 (月)

残酷な人間の手がまだ触れない方程式

これらはいわば「かつて読み捨てた本」とでも言うべき二冊だ。

最近「残酷な方程式」のほうが創元から復刊(なのかなあ)になっているのを書店の店頭で見かけた。実のところ、既読であることすら忘れかけていたのだが、少し立ち読みしている間に思い出した。ずいぶん前に読んでかなり気に入った本だったのだ。
一方、ハヤカワから出ていた「人間の手がまだ触れない」も読んだ記憶がある。いずれも短編集だが、実際のところ著者名はあまり気にせずそれぞれ独立にタイトルに惹かれて読んだような記憶がかすかに。

万人に勧める本ではないけれど、面白い人には物凄く面白いと思う。不条理系という評もあるけれど、これを読むとむしろこちらのほうが条理にかなっていて現実世界が不条理なように思えてくる。

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2008年1月 5日 (土)

「エリアル1」

古書店で見つけた文庫、さらには新刊で入手した文庫、何度かトライしたもののなぜかいつも途中でギブアップしていた星雲賞長編SF部門受賞作品だが、ソノラマ文庫廃刊にともないソノラマノベルスに衣替えして新装再版となった。
今度こそ読み切ってやると覚悟して入手した新書版、ついに読み切ることができた。実際に読み終えてみると、これまでどうして読み終えられなかったのかが逆に不思議である。笹本作品ではほぼ例外なく出てくる元気な女の子が3人いるというのが、感情移入を妨げたのかなあ。文庫2巻分をまとめたこの新書第1巻を読み終えてみると、それぞれキャラとして立ってきたのでこの調子なら最後まで行けるのではないかと期待。

巻末書き下ろしのマイナス1話が気に入った。

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2007年11月28日 (水)

「銀河英雄伝説5」

ラインハルトがついに皇帝の地位を得る。ありきたりのファンタジーとかスペオペだったらここで大団円となるところだが、まだ半分しか終わっていないところが銀英伝の銀英伝らしいところだ。
この巻、というよりは銀英伝全体でもっともお気に入りのセリフのひとつが、末尾近くの「4万隻の敵艦に囲まれて飲む紅茶というのもおつなものだな」である。ヤンの性格を一番あらわしているように思う。

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2007年9月 3日 (月)

「銀河英雄伝説4」

アニメ版の銀英伝で三十一が好きなシーンのひとつが、ラインハルトが自由惑星同盟に宣戦布告する場面である。ラインハルトの強い部分が一番顕著に表われていたと思う。小説版ではそのシーンはこの4巻に含まれているけど、いざ読んでみるとアニメ版ほどわくわくしなかった。BGMと堀河亮の声が欠けているからだと思うけど。脳内アフレコで補完しよう。

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2007年7月11日 (水)

「食卓にビールを6」

これも完結だそうだ。
というか、このシリーズに「完結」なんていう概念が存在したのか。ネタさえつきなければいくらでもつづけられそうな気がするのだが。

しかし、お気に入りのシリーズだっただけに終わってしまうのは残念。次回作に期待しよう。

今回の巻でもっとも気にいったのは、居間に「ポチ」と名づけたところ。

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「銀河英雄伝説3」

この巻で一番楽しいのは、査問会でヤンをいじめるつもりだった政治家連中が逆にヤンの批判に言いこめられるところ。宮仕えでありながらこれくらい好き勝手なことを言えるのも、それなりに強い立場にいるからだろう。三十一みたいに会社を放逐されたら明日の飯に困るような立場では強いことも言えない。食うのに困らないんだったら、誰が遠慮なんかするものか。

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2007年6月10日 (日)

「小娘オーバードライブ3 遅れて来た魔法使い」


海底軍艦大活躍の巻。

要するにそういうことだと思うのですが、何か違いますか?
いやー、懐かしいなあ轟○号。

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2007年4月28日 (土)

「銀河英雄伝説2」

既刊の再販のはずなのに、二月に一冊の発行ってペースはどうよ。
要するに三十一が待たされてちょっとやきもきしたのである。

帝国側での貴族連合との戦い、それから同盟側でのクーデター、そしてキルヒアイスの死。両側の主人公であるラインハルトとヤンが急速に地歩をかためていくのがこの巻だ。

いずれにしろ、もう何度目になるかもわからないくらい繰り返し読んだ本だから今更感想と言ってもねえ。

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「小娘オーバードライブ2」

表紙だけ見ると、前巻で出たあやめがまた登場したのかと思える。
絵師のむっちりむうにい氏はわりと好きなのだが、このケースに関しては描き分けできてない。それとも三十一のほうが見分けられてないのかもしれないけど。
プロットは、わりとよくあるような無いような。アイデアとしては別のところでも見たような気がする。

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2007年4月23日 (月)

「小娘オーバードライブ」

新装再刊。再刊自身は去年のことだけど、今年に入って新作が出たので最初から読んでみる。
この著者の作品の特徴でもあるんだろうけど、お気楽に読むことができた。あたま痛いときにはちょうどいいだろう。この巻の中ではあやめの話が好みでした。

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2007年3月 1日 (木)

「沈黙のフライバイ」

考えてみればこれまで野尻さんの本は長編しか読んでなかったような気がするけど、これは短編集。
うーむ。日本人離れした冷徹なハードSFだなあ。冷徹な中にも希望がちりばめられている。これを「希望」ととるのはなかなか難しいかもしれないけど、少なくとも著者は「希望」のつもりで書き込んでいるに違いない。
ただどれも終わり方に含みをもたせていて、人によっては読後感がすっきりしない印象をもつかもしれないなあ。

個人的にはすごく面白かった。けど万人向けではないな。

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「銀河英雄伝説1」

創元SF文庫版。このシリーズも、これまで何種類の版が出てるかなあ。新しい版が出るたびに買って読んで、そして読み終わると捨ててしまうというパターンを繰り返しているような気がする。
結局好きなのかもなあ。DVDがまた見たくなってしまったし。レンタルしてるかな?

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